「コンビニ寄る?」 「んーどっちでも」 「んじゃ、寄んなくていい? 時間ギリだからさ」 「うん」 そんな他愛ない会話をして。 何も喋らなくても、こうして側にいるだけで、心がホッとする。 「ねぇ、翔太」 「んー?」 「こーいうのって、幸せっていうのかな」 「ふ。……そーなんじゃないですか」 「ぷっ。照れ隠し下手くそ」 「うるせっ」 翔太、勝手に思ってもいいよね。 ……この時間が、あたしにとっても、翔太にとっても、幸せな時だって。