三学期が始まってから、三週間。 うちのクラスに、またもや転入生。 「初めまして。東京の学校からきました、染谷麗華です」 そう笑う彼女は、小柄で茶髪の髪ゆるく巻いていて、大きな瞳にぷっくりとした唇でとにかく整っている。 雰囲気は、いわゆるお嬢様。 「悠太君、可愛い子だね」 「……ちっ」 舌打ち?? あれから、悠太君とは普通に喋っている。 悠太君が少し無理してるのは何となく気づいている。