「豊崎の彼氏は大変そーだな」 「はぁ?」 「いや、なんか忙しそうというか」 「なにそれっ。相原の彼女は……楽しいだろうね」 「そう思う?」 「うん。相原って、好きな子を超大事にしそうだから、彼女はきっと幸せそうだろうねっ」 そう笑って言うと、相原はイヤホンを外して、真っすぐにあたしの方を向いた。 「相原?」 「じゃあ、豊崎、なってみる?」 「え?」 「俺のカノジョになってみる?」 「……うん」 “言葉のあや” きっと、彼もあたしも、それだけだった。