「俺、真優に出会えてよかった」 ……神様、もしいるのなら、どうか願いを叶えてください。 「真優」 そっと、あたしの頬に手を添える翔太。 優しく手、温かくて、大きな手。 あたしは、そっと目を閉じる。 唇がそっと触れた瞬間、グラウンドの方から生徒達の歓声が聞こえてきた。 きっと、点火式が上手くいったんだろう。 唇が離れれば、2人とも自然と笑顔になって。 神様、どうか…… この幸せなときを、奪わないでください。 この笑顔を、奪わないで。 それが叶うのなら、他になにもいらないから……。