『今回このドラマの主役をやらせていただきます、長瀬 綺羅です。よろしくお願いします。』






さっきとはまるで別人だ…。






そして順番的に次は私が自己紹介をする番…






『…櫻井 優。よろしく。』






私がそう言うと、あたりが静まりかえった…。










『な!?あ…ははは。すいません。優ちゃん緊張するとこうなっちゃうみたいです。慣れれば大丈夫なんで。』







は?
優ちゃん?






綺羅が少し焦った感じでみんなにそう言った…。






そしてその後、今日来た人達の自己紹介が終わり台本が配られた。










…ハニー…キス…










台本には大きな字でそう書かれていた…。






『それじゃあ、1ヶ月後から撮影だから台本をしっかり覚えて役作りしておいてくれ。』






監督がそう言った。










台本を…覚える…






私はペラペラと台本をめくった。






結構ページ数あるな…






そして…最後までめくり終わった時には、もう台本の内容が全部頭に入っていた…。






なんだろう…。






昔から教科書の内容は全然頭に入ってこないのに…学芸会の台本とかはすぐに頭に入ってくる…。






そしてみんなが解散していく。