海底の王国〈外伝〉

「…おそれ入ります…」

少し困ったが、子供の言う事だからと、ロイズは話しを合わせる事にした…

「…では、もう一人は誰を任命しますか?」

「そうね〜あ!そうだ、ユラがいいわ〜」

フレアは名案だとばかりに、手をたたいた。

「…それは喜びますね…」

ロイズは、弟のように思っているユラの喜ぶ顔を思い浮かべた…
ユラは今、ロイズが世話になっている家の息子で、フレアとは同い年であり、幼なじみでもあった。



楽しげに話をしていたフレアが、急に静かになったので変に思い…ロイズが声をかけると、フレアは話し疲れて眠っていた。

「…フレア…様…?」

自分の膝の上で眠ってしまったフレアの顔をのぞき込み、困った顔をすると小さくため息をついた。

「…授業…まぁ…いいか…」

そう呟いてフッと笑うと、フレアの柔らかな金色の髪をそっとなでた…

フレアとロイズが出会って、まだ間もない頃の出来事だった…

−Fin−