『ピー!』 「優ちゃん、スタンバイはいい?」 「はい。」 有沙先輩曰くこの試合の後が大変らしい。 「優ちゃん!水!水プリーズ!」 「はい!」 "俺も俺も"と次々に水を配って行く。 なるほど、これは大変だ。 「高宮、俺にも。」 「………」 常盤君の言葉は無視してやった。 だって常盤君のせいでバスケ部の仮入部をするはめになったし。 あ、でも入部しないと免除はないのか。 「おい、無視すんなよ。」 「優、俺も水ちょうだい。」 「はい。」 洸祐にはちゃんと水をあげた。