「これ…大した物じゃないですけど」


綺麗にラッピングしたプレゼントを差し出せば、先輩は大きく目を見開いて、「くれんの?」と驚いている。


「これは、俺から…」


そっけなく「はい」と手渡された四角い箱。


「ありがとうございます…」


―――どうしよう、嬉しすぎる。


嬉しすぎて恥ずかしいのかなんなのか、顔が真っ赤になっていると思う。


「開けてもいい?」


じっとプレゼントの包みを見ていた先輩がそう問いかけてくる。


「私もいいですか?」


先輩が頷くのを確認して、お互い渡したプレゼントを開く。