綺麗な女の人の連れていた女の子は、そ
んな女の人に負けないくらいの可愛さで
。
「さわべみゆです。よろしくね、音夜く
んっ!」
その小さな唇から紡がれる可愛らしいソ
プラノも。
ふわりと可憐に微笑む姿も。
まん丸の円らな瞳も、全部。
俺を一瞬で虜にしてしまったんだ。
「みゆね、将来はお嫁さんになりたいの
!」
それから心優とは、実際の兄妹のように
仲良くなっていって。
いつの日だったか、心優は目をキラキラ
させてそう言った。
だから。
「僕が、なるよ。───……僕が、みゆ
ちゃんのお婿さんに……」
拙い言葉でどうにかそう伝えれば、心優
はまた、可愛らしく微笑んで。