そう目で訴えると、知ってるよ、と言わ
んばかりの視線を送られた。
「……練習中はちゃんと集中するけど。
言ったろ。隙を狙ってるって。隙あらば
、心優に襲いかかるから」
襲いかかるから……って。
そんなに真剣な、というか、獣のように
ギラギラした眼差しを向けないで欲しい
。
リアクションに困るし、返す言葉も無く
なってしまう。
結局私は、強引な先輩には敵わない。
◆◆◆
「後片付けは俺らでやるから」
夕食を食べ終わると、先輩がそういって
くれた。
そんな先輩に、他の部員の人達も、快く
頷いてくれてる。
「───……でも」
「いいから。風呂に入れなくなるぞ?」


