【完】結婚させられました!?





「妬けるから、やめて」



ズイッと顔を近づけてそういった音夜君
に、息が止まりそうになる。



鼻先が触れそうなほどの距離を保ったま
ま、音夜君が首を傾げた。



「ね、わかった?心優」



ふ、とその吐息が唇を撫でていくのがも
う我慢出来なくて。



思わずぎゅっと目を瞑りながら、何度も
頷いた。



音夜君が居るときは、名字で呼ぼう、固
く決心しながら。



「……ていうか、そんな顔されるとキス
したくなる」


「え!?」



そんな突然の音夜君の言葉に驚いて目を
開ければ、ちゅ、とおでこに軽いキスを
落とされて。



「ちゃんと聞いててよ!」



私に赤面する暇すら与えずに、音夜君は
そう言うと、どこかへ走っていった。



「……みてるこっちがむず痒いね」