ただ、太陽みたいに明るく。

ひまわりのように直向きに。



真っ直ぐすぎる笑顔を向けてくれる澤部
に、どうしようもなく惹かれていたんだ




そして。



そんな俺に決定的な感情を植え付けたの
は、まだ入学して間もない、四月の中旬
くらいの事だった。



部活の体験入学で、サッカーをしていた
時に。



「……わぁ!すごいねっ」



ふとフェンスの外を見ていれば、パチパ
チという小さな拍手と共に、驚いたよう
な声がして。



見上げた先に立っていたのが、澤部だっ
た。



「同じクラスの子だよね!サッカー上手
いんだねっ」



ニコッっと、微笑んだ君に。


なんの飾りでもない素直な言葉を投げつ
けてきた、お前に。