ほらほら、着いたよ。



「・・・母さん。煩い」



私は低血圧なため、寝起きは最悪。




「・・・第一声がそれ?」




・・・そうですとも。



「・・・用件、何?」




普通なら、学校の時間だが、今日は私の通っている学校は創立記念日でお休みである。
 だから用件は全く分からない。
・・・嫌、母さんの思考回路から読み取るのは不可能に近いといえるだろう。




「全く~つれない子ね~。
転校よ~、今日からね?あ、あと・・・1人暮らし用の家も用意しといたわよ~」




・・・何馬鹿なこと言っちゃってんのこの人。