「・・・そうか。」




お兄ちゃんは、覚悟をしていた。
 



「穂、如何なるか・・・分かってる?」




掟に縛られたら、解放できるのは私だけだ。
 私が言えば、お兄ちゃんは、解放される。
・・・だけど、お父さんに若頭として抑えつけたくないから、私として、説得をしたい。
多少の時間はかかるけど。



「・・・あぁ。」




「・・・穂、午後7時には・・・」




「・・・分かった。」




「・・・そう」