教室に戻ると、親友である濱岡芽衣に興味津々に聞かれた。

「告白、うまくいった?」

「一応、彼女になりました」

「やったじゃん!今まで頑張って良かったね。あーもうウチが泣いちゃいそうだよ」

そう言って芽衣は私の頭をポンポンってしてくれた。

「でどんな感じだったの?俺も美紅が好きだみたいな?キャーッそんなコト北城君に言われたら私死んじゃう」

芽衣が話してるようなロマンチックな告白じゃ、無いんだよね。

「何かね―…」

私は今日北城君に言われたことを、芽衣にそのまま伝えた。