私は身をのりだす。
「どんな感じだった!?」
「どんなって‥今と同じだよ。そのまんま。あー、でも今より結構悪かったかもなぁ‥酒タバコとか‥?夜も中学のやつらと遊んでたし。まぁ、俺もそんなかの1人で‥」
「付き合ってた子は!?」
「んー‥数えきれないくらい(笑)やっぱ中学の時からモテてたけど。でも、彼女の半分以上は遊びって感じだったよ。」
「そうなんだー‥なんか想像できないなぁ。」
「詩月変わったもんな。永田のおかげだと思うけど‥?」
「ほんとに!?嬉しいなー!」
思わず笑顔になる。
「永田はさ、なんで詩月なわけ?」
「え?」
「いやだってあいつ、なんでもできるけどどこか冷めてるし。話しかけても返してくれない時もあるし。」
「んー‥なんでだろうね?わかんない!」
「わかんないって‥(笑)まぁいいや、仲良くやれよー。」
斎田くんは笑いながらヒラリと手をふる。
「あ、バイバイ!」
また1人になった図書室で考える。
そういえば斎田くんと話したのはじめてだった‥
ってかなんで話しかけてきたんだろう。
まぁいいか!
私もカバンを持って図書室をでた。