と、その時、
「二年六組中野詩月。職員まできなさい。」
放送がながれる。

「あ‥なんか呼ばれたから行ってくる。」
「じゃあ‥待ってます。」

「いいよ。長引くかもだし。先帰って。」
「‥うん。じゃあ。あの!勉強ありがとね!すごいわかりやすかった!」

そう言うと詩月くんは少し笑った。
かっこいいなぁ‥
この笑顔が1番好き。

そして、彼はカバンを持って行ってしまった。