りっちゃんに背中を押される。
「えー‥むりむり!」

だって‥
今までいつも私が詩月くんを助けてきたのに、今度は私が頼るとか、なんか‥違和感。

なんて考えてるうちに‥
「中野くん!みずはがね、勉強みてほしいって!」

うわー‥!
りっちゃん!勝手に言うな!

詩月くんがこっちを向く。
ってかクラス皆がみてる‥?
りっちゃん声大きすぎ。

「別に‥いいけど。」

「えっ‥いいの!?」
「いいよ。」

思わず顔がほころぶ。
そうして私は詩月くんのお世話になることになりました。