「大丈夫だよ!あんまり気にしないし。詩月くん、潔癖?」
「潔癖っていうか‥なんていうか‥」

「ほら、はちまきだして?」
「うん。」
ゴソゴソとカバンの中をかき回す詩月くん。
すぐにきれいにたたまれたはちまきがでてくる。

と、急に彼はそれを鼻にあて、匂いをかいだ。

なにそれ‥
やばいよ可愛いすぎるよ!
きゅんきゅんきてる私をよそに、まだ心配そうな彼。

「やっぱ汗くさいような‥みずは?なんか顔真っ赤だけど‥」
「な、なんでもない!」

顔をそらす。

すると、腕を掴まれて無理やり顔を向かせられる。
「なに?気になる。」
顔を覗き込まれる。


「あの!はちまき!返して。」
話をそらす。
私の得意技。