私はしゃがみこんで靴紐をなおす。 よかった‥ 詩月くんをみなくてすむ。 なんか、意識しだしたら急に緊張してきたっていうか‥ とにかく!うまく話せない。 「みずは?どうしたの?」 「っ‥」 私が気づいた時、彼もしゃがみこんで私に目線を合わせたまま首をかしげていた。 思わず顔をそらす。 「なんでもない!」 「ほんとに?」 「ほんと!」 「じゃあなんで顔そらすの?」