すると、騒いでた女子の一人が 日向くんのもとへ。 「ねぇねぇ日向くぅ~ん」… その甘えるような声だけは 私たちにも聞こえたけど、 その後の会話は聞こえなかった。 私たちは自分の教室に帰ってくる。 「あんまり顔見えなかったねー」 芹那ちゃんが残念そうに 息を吐いた。 「なんか、大人しそうなひとだったね」 ずっと携帯見てたし…。 いくらかっこよくても 私は明るい人がすきだなぁ。