それから、何も言わない私に痺れを切らしたのか宙夢は部屋から出ていった。 「…どうすればいいの?」 宙夢は転校するっていっていたけど、今冷静になって考えてみると、無茶苦茶すぎる。 今の高校を卒業した方が良いに決まってる。 宙夢の夢…。 覚えてるよ。忘れるはずがないじゃない。 建築士。それが宙夢の夢だった。 何か全てが壊れていっている気がする。 何もかもがガラガラと音を立てて。