吐くなら全部吐いてしまえ。宙夢への想いも全部。流されて消えてしまえばいいのに。 「ぅ…ぇ…」 ボタボタと涙が溢れる。 視界が真っ白になって、何も見えなくなった。 ―−―− 声が、聞こえる。 誰? 「葵。」 「お母さん?」 聞こえるはずがない声がした。 「葵、素直になりなさい。人の心は縛れない。あなたの心はいつでも自由であってほしい。」 自由… 「自由なんかじゃないよ!!」