「嘘・・・・ですよね?」








「こんな事に嘘ついてどうするのよ。」








「な・・・なんで亡くなったんですか!?」








「それは・・・秘密にしろって言われたのよ、龍から。ごめんね?」









「・・・・・・分かりました。じゃぁ帰ります。お邪魔しました。」








知らなかった・・・・。なんで、なんで?








「っく・・・・ひっく・・・・グスッ・・・ううううぅ・・」






あたしは泣きじゃくった。







最後のお別れも出来なかった。







雅兄さん・・・・ごめんね?ごめんね・・・・・・・。







この日あたしは雅兄が亡くなったと知り、1日中泣いた。







そして、和兄や龍兄も知らなかったそうだ。







和兄も龍兄も泣いていた。







人の死はこんなにも悲しく、辛い。







だけど龍ちゃんはもっと悲しく、辛かったのだろう。








だけど、なんで教えてくれなかったのだろうか?








あたしは不思議だった。