「え、な、何で?」 「だって皆怖がってんじゃん?」 まあ、あの見た目だからね…… それもしょうがないよね 「私、放課後補習やってるの」 「え、そうなの?」 「うん、数学苦手でね、その補習 城山先生にやってもらってるの」 「……ふうん」 聖太君は少し間を開けてから言った どうしたんだろう? 「数学なら俺が教えてやるのに」 「え?」 「何もねえよ、ほら、皆いた」 前を向くと留衣と零君が こっちに向かって手を振っていた