――――――― ――――― そして綾の家の目の前まで来た そこにはハァハァと息をする 苦しそうな綾が横たわっていた 「綾!」 俺は綾を抱きかかえた 綾はとろんとした目で俺を見た 「せんせ……」 「綾、家に入るぞ」 俺は綾のカバンの中をさまぐって 家の鍵らしきものを見つけた それを汗ばんだ手で差し込む