元ヤン教師と甘い授業 完









私は弱々しく笑う綾を支えて

屋上から保健室へ行った




ピピピッ

『37、8℃』



「あらあ、熱ね」


保健室の先生はそう言って紙に

何かをスラスラッと書いた後



「もう早退しなさい」



と言った



「はい」

「井端さん用具持ってきてくれる?」

「あ、はい」




私は綾に「待ってて」と言い

教室に綾の用具を取りに戻った