そう言って私を抱きしめる留衣に

私の目はすぐに潤み始めた



「ありがとお…留衣」

「これから辛い事もあると思うけど
 くじけないで頑張るんだよ、綾?」



留衣が言っているのは

私の思い人が先生だから



ダメな理由なんていっぱいある



でも

私は好きって気づいちゃったの


だから頑張るんだ





その時

屋上のドアがバンッと開いた