そう言った綾の顔はどこか

悲しそうで切なかった―――…



何だよ

何でそんな顔すんだよ…




「ていうか見惚れてないし…」

「…」

「先生が生徒の前で煙草とか
 どうなのって思っただけで」




だんだん荒れる綾の声

そんなの初めてでびっくりした




「はいはいごめんな?」

「……」

「…やる気ないなら帰る?」

「帰ります、さようなら…」