片手でピアスを外した俺は

そのピアスを眺めた



白いダイヤの小さいピアス



これ

綾に似合いそうだな―――…




でもあいつピアス開けてねえか…

開けるキャラじゃねえしな




そして帰りのHRを終える鐘が鳴った


俺は前の問題集を持って

綾のいるクラスへ向かった



廊下で下校しようとする生徒に

すれ違うが大半は俺を避ける



俺、超嫌われてんじゃん