「…私、2年付き合ってた彼氏に 二股かけられちゃいまして……」 「…」 「それがわかったのは…昨日です」 俺に指輪の注文をした後に 街で彼氏と知らない女が腕を 組んでいた所見たらしい 「問い詰めたら私は遊びで…」 「っ…」 「別れてきました…もういいやって」 ギュッ 気がつけば俺は桜ちゃんを 精一杯力強く抱きしめていた 「…良樹、さん?」 「…っ」 ここで傷を埋められるのは 俺しかいねえんだ