「何かお探し?それとも注文?」 「え、注文できるんですか?」 「おう、俺作るの上手いからさ」 そう言うとその女の子は プッ、と可笑しそうに笑った ドキン、と 俺の心臓がまたまた跳ねあがる いい年してまさかの恋かよ… 「じゃあ…指輪を……」 指輪、か 彼氏かな―――…… 「あいよ、指輪ね」 「はい、お願いします」