「綾さーん、こちらへどうぞ」

「あ、はーい、じゃあ後でね」



私は留衣と春希君に手を振って

ドアの門の前へと歩いていった





「あ、拓真……」

「…綾……」



階段を降りると拓真が髪をセットし

タキシード姿で立っていた



「……綺麗だな」

「拓真もかっこいいよ」

「やべえ…襲いてー…」

「ふふ、後でね」



そう言うと拓真は私の唇に

チュッと触れるだけのキスをした