第11話 綾side






「綾あ~っ……綺麗だよ、綾あ…!」

「留衣、そんなに泣かないで」




留衣は子供の春希君を抱きながら

私の肩をぐわんぐわん揺らした




「夢見たい、ドレス着れるなんて」





今日、私は

先生のお嫁さんになる



あれから6年の日にちが過ぎて

私達はとうとう結婚式を迎えた




「留衣、まだ始まってないよ」

「だって…綾が綺麗なんだもん」

「ほら、春希君きょとんとしてる」



留衣と賢君の子供の春希君が

私たちを事を大きな目で見ていた