「城山先生はそう言っているが…」 「う、嘘だ、してた、してたんだ」 「してないです」 佐野は負けた様に椅子にズルッと 座り込んでうなだれた ……ごめんな佐野 お前への仕返しというのもあるが お前の体も心配してやってんだ 「佐野君、君の処分は…停学だ」 停学か… まあ、最適、だろうな そんなこんだで 俺と佐野と綾の事件は終わった 俺は帰り際に佐野に言った 「……返してもらうから」 「……」