拓真side







「ではこれで職員会議終わります」



俺は教頭の言葉と同時に

荷物を持って席を立った



「あれ、城山先生もう帰るんですか」



隣の教師の言葉に

「ちょっと用事があって」

と言って一礼した




まだ5時

まだほとんどの店は開いてる時間




俺は黒い愛車のセダンに乗って

とある店を目指した




今日の井端の言葉が頭に浮かぶ

「綾、ピアス気にしてましたよ」