「よかったね、綾!本当によかった!」

『ありがとうね、留衣』



先生がやめたら、佐野君も

何も言えなくなってしまう


本当によかった、綾……



『また明日いろいろ話すから!』

「うん、わかった、おやすみ」

『おやすみ!』



電話を切った私は

ベッドにボフッと倒れた



綾が笑顔になったら私も嬉しい

いつかダブルデートしたいなあ





そんな事を考えながら

私は目を閉じて眠りについた