「もしもし綾?どうしたの電話なんて」

『聞いて、留衣』



久々に聞いた

こんなに明るい綾の声



「何かあったの?」

『私、聖太君と離れられるかも』

「え!何で?」

『本人に言われて気づいたの、今
 先生は代理で来てるだけだって』



私は思い出した

そっか、澤井先生の代理だった!




『それがあと、5日で終わるの』

「……!…綾!」

『5日経ったら私と先生の恋は
 許されるんだよ、留衣……!』



綾の明るい声と

綾の幸せそうな表情が目に浮かぶ