前にいる女子が期待の眼差しで 俺をジッと見つめてきた 「悪い、俺生徒に手出せねえんだ」 ていうか 俺が好きなのは綾だけだから 「っ、あ、ありがとうございました」 その女子は潤んだ目をして 綾を退けて屋上から去った その途端 へなっと座り込む綾 「綾!?」 「っはあ…」 「大丈夫かよ…」 俺が綾を抱きかかえると 綾は俯いてから呟いた