元ヤン教師と甘い授業 完









「ダ、ダメッ………!!」




久々に聞く声に

胸が震えた



俺が振り向くとそこにいたのは

愛してやまない、綾だった



どうして綾が……

ていうか、ダメ、って…?



「……安藤?」

「え、あ、あの!えっと!」

「何がダメなんだ?」

「あ、あの…も、もうすぐ雨ですよ!」



その言葉に上を向くと

確かに曇って来ていた



「…そうだな」

「…先生、返事、してください」