「…ホテルの、前」 「そっか、じゃあ行こうか、綾」 聖太君は私の手を取って 来た道を戻り始めた 先生… ごめんね、ごめんね…… 私なんかと別れて もっと幸せな生活を送って… ――――――― ――――― そして私達2人がホテルの前に 行くと、柱に先生がもたれていた っ… 見られたくない… 私は手を振りほどこうとしたけど 聖太君はガチッと握ってきて 一向にほどける気配はなかった