「わかった……言う、でも……」

「でも?」

「絶対に先生には何もしないで…!」



私が震える声でそう言うと

聖太君は私の耳元に口を近づけて



「いいよ」



と呟いた


気持ち悪い

先生がいい、先生じゃないと嫌…




「ほら、メールしろよ」



私は聖太君の言われるがまま

短いメールを打った




ブーッ ブーッ

『今はホテルの前だ』