来るって何が??
ていうかこの状況!
わたしはまだ肘をついて被さっている月島くんを恨めしげに見た。
もう
耐えられないよ……!
ぎゅっと目をつぶった瞬間。
バァン!
と何かが爆発するような音がして
「柊!」
久賀くんの声が聞こえた。
目を開けて扉のほうを見ると、
確かに
久賀くんがそこに立っていた。
ダンボールの隙間から久賀くんの顔が見える。
「久賀くん!」
久賀くんはわたしの声に反応して、こっちを見た。
…と思ったら。
バターン!
とまた大きな音をたてて扉が閉まった。
そこに久賀くんの姿はない。
…………あれ??