「別に私の顔なんて誰も見てないよね。」 そう自分で言っておきながら、後から虚しさが押し寄せて来る。 ちょっとでもマシな状態にするために、目元を軽くこすってみたが あ……。 マスカラも一緒にこすってしまい、状態がさらに悪化してしまった。 「ど、どーしよう…!」 やり直す時間がないことは分かっていたが、あまりの酷さに鏡をまじまじと見つめる。