いつかは別れなければいけない。 でも俺はこの手を離せるだろうか。 そんな俺の不安は日に日に積もって行く。 けれど肝心のゆなは、俺のことが好きだといいつつ、他の男に甘い笑みを向ける。 俺はそれが許せなかった。 こんなに独占欲が強いことは自分でも気づかなかったが、それを発散する方法も俺は知らなかった。 言葉でゆなに伝えればいいのだろうが、幼い頃から優等生であることを強いられてきた俺に、想いを伝える方法が分かるわけがない。