「な!ひっどーい!優ちゃんの馬鹿!!」 俺の言葉に怒った実和子はそう言って部屋を駆け出して行った。 実和子は今中学三年生。 俺とは3歳年が離れている。 実和子のことは可愛いと思う。生まれながらの整った容姿に愛らしい仕草や表情。 けれど恋愛対象とは少し違う気がする。 幼い頃から一緒の幼なじみで、妹的な存在。それが俺の中での実和子だ。