つい見入てしまうほど美しい
体のラインを綺麗に見せるように計算し尽くされたような、白いマーメードドレス。

その滑らかな生地は、パールと金色の刺繍で飾られ、まるでウエディングドレスのようだ。


髪の毛も丁寧にアップされ、まるでティアラのような髪飾りがつけられている。



「いかがですか、お姫様?」


「……す、ごい…。」


「そのドレス俺が選んだんだよ。センスいいでしょ?」


「うん…。」


櫻木悠希は、素直にうなづいたわたしが少し意外だったのか、一瞬動きを止めた。

しかし、すぐにいつものニヤニヤ顔を貼り付け、いきなり顔を近づけて来た。


「な、何?」