「はぁ…」


そうだった。
コイツには何を言っても無駄だった。


何が、
飼い犬だ!

何が、
所有物だ!


ふっざけんな!!


「と、とにかく…!
これからは半径1メートル以内に入ってこないで!」


私はそう言ってキッとヤツを睨んだ。


「えー誘ってくるのいつもそっちじゃん。
まー、せいぜい頑張れば?」


今聞き捨てならない言葉が聞こえたきがしたけど…。