「ねぇー、ゆーなっ。」 「…っ」 耳のすぐ横で呟かれてピクッと体が反応してしまった。 「見ないの? じゃあ…。」 赤い絨毯を見つめながら唇を噛む私のもとに、ヤツのもう一方の手がスッと伸びてくるのが見えた。