わぁ… 門をくぐると、庭一面に広がる芝生の海を渡るように伸びるタイルの道。 その横にはオシャレな街灯が立ち並んでいる。(ここは公園か!) その道の先には、無駄に豪華な車寄せと色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれた大きな玄関ドア。 「日南様?」 「あ、すみません!」 すでに玄関の前で私を待つメイドさんの声に慌てて駆け寄った。